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2014/06/20

<フォトニュース> 労使協調で3年ぶりに商船建造へ

労使協調で3年ぶりに商船建造へ

 釜山にある韓進重工業の影島造船所で、来月1日から約3年ぶりに商船建造を再開する。建造するのは、昨年10月にトルコの船主から2億2000万㌦で受注した18万㌧の級バルク船4隻。

 同造船所での商船建造は、2011年11月にタンカーを船主に引き渡して以来のこと。世界金融危機の影響で08年9月以降受注が途絶えていた。このため、会社側は10年末からリストラを開始し、これに対抗して労組はストに突入した。11年11月、解雇した従業員の再雇用を決め、労使紛争は解決した。だが、仕事がなく、生産職従業員は有給休暇状態だった。

 復活ののろしが上がったのは、昨年7月に韓国電力の発電子会社から石炭運搬船を受注してからだ。4年10カ月ぶりの受注だった。この受注に労組が一役買った。発注先に「会社と協力して該当の船舶を労使紛争なく最高の品質で製作し納品できるように最善を尽くす」との文書を送り、高い評価を得た。その後、海外からの受注が相次ぎ、今回の建造着手となった。