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2016/01/08

<フォトニュース> 証券市場、世界的に不安な船出

証券市場、世界的に不安な船出

 今年の証券市場は、世界的に不安な船出となった。新年開場初日の4日、中国・上海の株価が6.86%急落し、アジア、欧米の株価も相次いで大幅で下落した。韓国もKOSPI(総合株価指数)が2.17%下落し、尋常でない動きを見せている。翌5日には中国も下げ止まりを見せ、KOSPIは11.77ポイント上昇の1930.53で取引を終えたが、今後の見通しは不透明だ。

 中国証券市場の急落は、中国企業の体感景気が悪化したとの情報に加え、サウジアラビアとイランの国交断絶など中東情勢の悪化で投資マインドが急速に冷えたことが原因とされる。

 韓国は今回の事態を受け、政府と韓国銀行は5日、市場点検会議を開くなど「中国発ショック」の鎮火に乗り出した。韓銀関係者は「韓国市場に及ぼす衝撃は制限的だろう。だが、中国経済が韓国と世界経済に及ぼす影響が大きいだけに国際金融市場の変動性を持続的にモニタリングする」と明らかにした。KOSPI2000回復には時間がかりそうだ。