全羅北道の南西に位置する高敞郡上下面に酪農テーマパーク「上下農園」がオープンした。金庭完・毎日乳業会長が10年がかりで進めてきたテーマパークで、「農民と地域、企業とともに大きくならなければならない」という故創業者の遺志を受け継ぎ、農業と製造業、サービス業を結びつけた6次産業の拠点をめざす。

　テーマパークの広さは9万9000平方㍍。農場、牧場のほか、パンやハム、チーズなどが作れる体験工房、地域農産物を販売するマーケット、オーガニックレストランなどで構成される。地域農民は、栽培した農産物を販売でき、消費者は新鮮な有機食品を食することができ、子供の体験学習もできる。そして、企業は農園運営で利益をあげられるというシステムだ。

　毎日乳業関係者は「もう牛乳だけ売る時代ではない。当面、利益は度外視する。この韓国版酪農テーマパークを6次産業のモデル事業にしたい」と語った。2018年まで100万人の来園と20～30代を中心に1000人の雇用を見込んでいる。