現代自動車グループが開発中の「アイアンマンスーツ」を公開した。映画に出てくるスーツのように全身を覆った形ではないが、産業や国防に使用することができ、交通弱者のためにも役立つと説明した。

　現代ロテムで開発する産業・軍事用は、腕、脚、背中を覆い、現代自動車が開発する医療用（写真）は、足腰、背中を支える形になっている。使用者はカバンを背負うようにロボットを着て、ベルトで固定する。動きは取っ手のボタンで操縦する。

　このスーツが商用化されれば、労働者の生産性を大きく高めて産業災害の発生の可能性を低くする。特に重い物を移動させなければならない作業現場で役立つ。ウエアラブルロボットを着用すれば腰や膝などにほとんど無理がかからないためだ。特に、下半身が麻痺した障害者や身動きが不便な高齢者ら交通弱者の移動にも助けになると明らかにした。

　2014年から開発しており、医療用は2020年までに商用化する計画だ。