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2018/11/30

<フォトニュース> シルムを無形文化遺産に

シルムを無形文化遺産に

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は26日、モーリシャスで開いた会議で、韓国版相撲「シルム」の無形文化遺産への登録を決めた。韓国と北朝鮮が登録を申請していたため、初の「南北共同登録」となる。

 シルムは、6世紀後半以降の三国時代から伝わる韓半島固有の伝統的格闘技。2人の選手がサッパ(まわし)をつかんで技をかけ、相手を倒す競技で、さまざまな文献や絵画などで明確な歴史性を確認できる。

 韓国にとっては、今回が20件目の無形文化遺産となった。これまでに2001年の宗廟祭礼・宗廟祭礼音楽をはじめ、伝統歌唱のパンソリ、江陵端午祭、民謡のアリラン、キムジャン(越冬用のキムチ漬け)文化などが登録されている。北朝鮮にとっては14年のアリラン、15年のキムチ漬けの風習とあわせて3件目の登録となる。

 大韓シルム協会は「ユネスコ共同登録に向けた議論が始まったころから南北間のシルムの親善試合を準備してきた。ユースチームを中心に技術の交流を進めたい」としている。