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2019/05/17

<フォトニュース> 「韓国の書院」を世界遺産に

「韓国の書院」を世界遺産に

 文化財庁は14日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関、イコモス(国際記念物遺跡会議)が朝鮮時代の教育機関だった「書院」9カ所で構成される「韓国の書院」を世界文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。6月末にアゼルバイジャンの首都バクーで始まるユネスコの世界遺産委員会で、勧告通りに登録が決まる見通しだ。

 「韓国の書院」は1543年に「白雲洞書院」の名称で建立された朝鮮時代初の書院、紹修書院(慶尚北道栄州市)をはじめ、玉山書院(慶尚北道慶州市)、陶山書院(慶尚北道安東市)、屏山書院(安東市)、道東書院(大邱市達城郡)、藍渓書院(慶尚南道咸陽郡)、武城書院(全羅北道井邑市)、筆巖書院(全羅南道長城郡)、遯巖書院(忠清南道論山市)の9カ所。

 これらの書院はすべて2009年までに国家指定文化財の史跡に指定され、保存状態が比較的良好だ。

 書院は公立学校だった郷校と違い、郷村社会で自主的に設立した私設学校だ。