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2019/05/31

<フォトニュース> 奉監督の「寄生虫」パルムドール受賞

奉監督の「寄生虫」パルムドール受賞

 韓国の奉俊昊監督(49)の7作目の長編映画「寄生虫」(原題・パラサイト)が、第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた。韓国作品の同賞受賞は初めて。

 奉監督と主演の宋康昊氏はお互いを抱きしめて喜びを分かち合い、一緒に舞台に上がった。奉監督は「寄生虫という映画は、大きな映画的冒険だった。独特な新しい映画を作りたかった。その作業は、多くのアーティストがいてこそ可能だった」と述べた。

 映画は、家族全員が無職の家の長男が家庭教師の面接のため、IT社長の家を訪れたことで起こる予期せぬ事件を描く。貧しい家族と裕福な家族を対比させ、貧富の格差をブラックコメディー風に切り込んだ。

 パルムドールは意見が分かれることが多いが、今回は全会一致。「寄生虫」上映後、観客2300人の会場で7分間にわたるスタンディングオベーションが起こった。文在寅大統領は、「韓流文化の地位が一層高まった」との祝賀メッセージをSNSに掲載した。