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2004/10/01

<在日社会>韓国国体・在日選手団 12種目88人参加・海外部門連覇めざす

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    海外同胞部門2連覇を誓う朴安淳団長

 韓国の忠清北道で開かれる第85回全国体育大会(8日~14日)に参加する在日同胞選手団の記者会見がこのほど開かれ、概要が発表された。

 在日同胞選手団派遣は、在日大韓体育会(許寧太会長)がスポーツを通じた青少年の育成と民族心を培うために行っているもので、1949年の第30回大会を皮切りに、今年で51回目になる。

 今回の派遣種目は全部で12種目。テニス、ボウリング、サッカー、ゴルフの海外同胞対抗4種目に選手、監督、コーチら46人。柔道、射撃、水泳、テコンドー、剣道、ボクシング、陸上の国内8種目に42人で計12種目88人が参加する。それに選手団役員54人、そして今回初めて組織される選手の父母などの応援団、参観団37人の総勢205人の大派遣団となる予定だ。

 選手団長は朴安淳・体育会中央本部副会長(=在日関東忠清道道民会会長)が務め、昨年に続く海外チーム総合優勝を目指す。

 国内種目では昨年、大学・一般女子400㍍個人メドレーで朴希代子選手(立命館大学2年)が銅メダルに輝いたが、今年はケガのため欠場。

 韓国が戦後復興に追われて運動選手を養成する力が足りなかった時代は、在日選手への期待が高かったが、韓国がスポーツ大国になる中、国体への参加も在日青少年の健全育成、ルーツを知り自己のアイデンティティーを確認する場としての役割が大きくなった。そのため今回も、高校生、大学生を中心に選手団を構成している。

 大会は約2万3000人が参加、忠清北道の清州総合運動場で熱戦を繰り広げる。