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2006/10/06

<在日社会>のじぎく兵庫国体・李大源選手(相撲少年男子)が優勝

  • zainichi_061006.jpg

         相撲少年男子の個人、団体で優勝した李大源選手(右)

 兵庫県で開かれている「のじきく兵庫国体」で在日3世の李大源君(報徳学園高校3年)が、相撲少年男子の部で団体、個人とも優勝を果した。李大源君は将来を期待される逸材だ。

 李大源選手は2日、相撲少年男子の団体と個人に出場した。埼玉と戦った兵庫は3対2で優勝。兵庫に20年ぶりの栄冠をもたらした。李選手は寄り倒しで完勝した。

 「地元の国体なので勝たなければいけないという重圧があった」と振り返った李選手だが、団体で優勝したことで、個人戦は「自由な気分で試合に臨むことができた」という。

 その言葉通り順調に勝ち進み、両親や民団兵庫の関係者が見守る中、決勝は埼玉の佐久間貴之選手(埼玉栄高)をこれも寄り倒しで破った。

 「優勝の瞬間は頭が真っ白になった」と話す。

 西宮市にある報徳学園高校はスポーツの名門校で、相撲も強豪校だ。相撲部は国体の指定強化校にも選ばれ、国体には4人の選手が出場している。その一人に選ばれていた。

 李選手は身長193㌢、体重165㌔、大柄な相撲選手の中でも一際目立つ。得意技は上手投げだ。2005年、青森県で開かれた全国高校選抜相撲大会で優勝。今年8月に和歌山で開かれた全国高等学校相撲選手権大会でも、個人の部で初優勝を遂げた。9月には兵庫の韓国総領事館から、健闘を称えて感謝状が贈られていた。

 小学校2年生の時にちびっこ相撲大会に出場して準優勝したのがきっかけで、相撲を本格的に始めた李選手。

 「小さいときから体が大きく、相撲をやらせてみたらと思った。3年生からは優勝を重ねた」と父親の李鍾根さんは振り返る。

 李選手のもとには、大学相撲の名門や有力相撲部屋などからの勧誘が相次いでおり、今後家族で話し合って進路を決める予定だ。

 李選手はずっと本名で生活し、通名を使ったことがない。

 「本名の生活が当然と思っている。韓国の歴史に関心があるので、相撲を続けながら歴史の勉強もしたい」と語った。