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2006/07/14

<在日社会>韓人商工人の世界ネットワーク化

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    在日世界韓人商工人連合会の第1回総会

 在日世界韓人商工人連合会の第1回定期総会が11日、東京の在日韓国YMCAアジア青少年センターで開かれ、世界各地の韓人商工人とのネットワークづくり支援を打ち出した。また、8月末に中国吉林省の延辺朝鮮族自治州延吉市で開かれる「第14回世界韓商大会」(世界韓人商工人総連合会主催)に積極的に参加、支援することを決めた。

 昨年11月に設立されて7カ月余。在日の新しい商工人組織の第1回総会には在籍会員88人のうち83人(委任状含む)が出席。韓国の国会議員、米国の韓人商工人、延吉市関係者ら来賓を含め約150人が参加した。

 金建治会長が、「ヌヌンセゲロ マウムンチョググロ(目は世界に 心は祖国に)をスローガンに懸け橋の役割を果たしてきた。今後とも質の高い活動を展開したい」とあいさつ。

 上部団体の世界韓人商工人総連合会会長でもある韓昌祐顧問(マルハン会長)は、「在日世界韓人商工人連合会設立準備金が7カ月間で7250万円集まった。世界韓人商工人に対する期待は大きいものがある」と語った。設立準備金は韓昌祐顧問、金健治会長ら会員33人が資金協力した。

 金徳龍・世界韓人商工人総連合会理事長(世界漢民族共同体財団総裁)は、「海外700万人、韓半島7000万人のネットワーク形成に向けて在日商工人の役割が重要である」と激励した。

 金宇南氏ら韓国国会議員3人が挨拶。
 
 海外からはオーケストラとも協奏したハーモニカがプロ級の李典九・北米韓人商工会議所会長団総連合会理事長らが参席。延吉市の黄成民・副市長は、人口43万人の60%を朝鮮族占める延吉市の概況を説明、同市で初めて開かれる8月の世界韓商大会をアピールした。

 延吉市で8月28日から9月1日まで開かれる「第14回世界韓商大会」(世界韓人商工人総連合会主催)には朝鮮族商工人が大挙参加する予定。世界30余カ国から700人が参加する予定で、併せて投資相談会も計画されており、新たなビジネスチャンスが生まれるかも知れない。

 現在、世界には韓国、日本以外に米国、ロシア、中国、カザフスタン、ウズベキスタン、ブラジル、アルゼンチンなどに韓人商工人組織が組織され活動している。総会では世界各地で日本のような本部機能がある韓人商工人の組織づくりを支援し、横の連携をはかるため、ネットワーク構築に今期の事業力点を置く方針を決めた。

 在日組織が主導して進めるべくこの間、韓顧問、金会長、金一雄副会長、呉龍夫常任理事ら4人は米国やブラジル、アルゼンチンなど南米に赴き、現地の韓人商工人と交流を深めた。

 なお、総会に先立って平沢勝栄代議士(自民党)が「最近の内外情勢」について講演、ミサイル問題で北朝鮮は結局6者協議に戻るとの見通しを明らかにした。日本の反応について「韓国側はもっと冷静に対処すべきと韓国はいっているが、私もそう思う」と話した。