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2006/03/10

<在日社会>Jリーグ開幕・在日選手の活躍に期待

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 サッカーのJリーグが4日に開幕した。昨年、北朝鮮国家代表チームの一員に選ばれた在日3世の李漢宰(サンフレッチェ広島)など、在日Jリーガーの活躍が今年も話題になりそうだ。主な選手を紹介する。

 昨年、北朝鮮代表として話題になったMF李漢宰選手(22)は、広島朝鮮高級学校からサンフレッチェ広島入りして今年が5シーズン目。

 豊富な運動量が持ち味で、攻守の切り替えもうまいチームに欠かせない存在だ。

 ジェフユナイテッド市原・千葉のFW金東秀選手(19)は、朝鮮学校を昨年卒業して入団した期待のストライカー。

 身長183㌢、体重76㌔の恵まれた身体で、2002年4月に市原ユースに入団し、サテライトリーグに出場するなどの英才教育を受けてきた。そのキック力には定評があり、今年大きな飛躍が期待される逸材だ。

 J2では、ベガルタ仙台にMF梁勇基選手(23)がいる。大阪朝鮮高校から阪南大を経て入団3年目になる。関西大学リーグで2年連続MVPの経験があり、昨年はレギュラーにほぼ定着した。チームのまとめ役としても期待されている。

 水戸ホーリーホックのMF金基洙選手(23)は、東京朝鮮中高級学校から朝鮮大学校を経て入団。昨年は3試合だけの出場で、今年に勝負を賭ける。

 横浜FCの鄭容台選手(28)は、川崎フロンターレから今季移籍した。韓国Kリーグでの試合経験もあり、万能型MFとして期待される。

 ヴィッセル神戸のMF朴康造選手(26)は、尼崎朝鮮初中級学校から滝川第2高を経て京都パープルサンガ入り。その後韓国の城南一和でもプレーするなど、韓日プロリーグで活躍した。韓国代表に選ばれたこともある豊富な運動量を誇る選手だ。

 徳島ヴォルティスのMF金位漫選手(26)は、東京朝鮮高級学校から駒沢大学、市原でプレーした。右サイドでの堅実なプレーが持ち味。

 サガン鳥栖のDF金正訓選手(19)は、大阪府出身。昨年10月から練習生としてチームに参加した。攻守とも魅力あふれるルーキーだ。
 
 清水エスパルスのFWチョ・チェソン選手(24)は、韓国代表として10試合の出場経験を持つ。韓国の水原三星から清水に移籍して今年が3年目。スピードに優れたストライカーとして、一層の飛躍が期待される。

 ジュビロ磐田のDF金珍圭選手(21)は、全南ドラゴンズから昨年移籍した。攻撃にも参加する万能型プレーヤーだ。韓国代表としても期待されている。

 名古屋グランパスエイトには蔚山現代のMF金正友(23)選手が新しく入団した。金選手は韓国代表ボランチとして、アテネ五輪やW杯予選に出場経験を持つ。パスが得意で、持久力にも優れた選手である。

 同チームには在日3世で北代表も経験した安英学選手が在籍していたが、韓国Kリーグに今春から移籍したため、代わりを期待されている。

 水戸ホーリーホックのMF金東チャン選手(24)は、FCコリアを経て新入団。運動能力が高くドリブルが得意な選手だ。

 東京ヴェルディ1969のFW文済天選手(18)は、韓国の文一高校を出て昨シーズン途中入団した。U―18の韓国代表FWを務め、その潜在能力は高く評価されている。

 ヴィッセル神戸のFW姜暁選手(19)は、韓国の昌薫高校から入団したルーキー。将来を期待されるストライカーだ。

 徳島ヴォルティスのMF金尚佑選手(18)は、韓国の晋州中から日本の柳ヶ浦高校を経て今シーズン入団。左足からのパスが得意で、運動量も豊富。期待のルーキーだ。

 サガン鳥栖のDF金裕晋選手(22)は、釜山アイパークから移籍。189㌢の長身を生かした積極プレーが持ち味だ。

 同じくサガン鳥栖のMF尹晶煥選手(22)は、全北現代から今シーズン移籍。2002年にセレッソでプレーした経験もあり、日本のサッカーを熟知している。