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2010/12/03

<在日社会>韓国訪問の外国人観光客・初の800万人突破

  • 韓国訪問の外国人観光客・初の800万人突破

    外国人観光客に人気の景福宮

 韓国の外国人観光客数が初めて800万人を突破した。文化体育観光部が明らかにしたもので、年内には当初目標だった850万人を超えて870万人に達する見込みだ。

 11月29日、仁川国際空港で、800万人目の入国者を歓迎するイベントが開かれ、800万人目となった中国人観光客に花束と記念品が贈られた。

 韓国における外国人年間入国者数は、1978年に初めて100万人を突破。その後、ソウル五輪が開かれた88年に200万人を超えた。100万人から200万人までは10年かかったことになるが、2000年には532万人、2005年には602万人、そして昨年は781万人と、2000年代に入って急増した。背景には、韓国ドラマや映画が人気となった「韓流」が、日本を始め、中国、台湾、東南アジア、そして中東など幅広く巻き起こって、韓国への観光客が増加したことがある。

 現在までの国・地域別外国人観光客をみると、日本が280万人(35%)で最多、中国・台湾などの中華圏が239万人(29・9%)、欧米136万人(17%)、東南アジア126万人(15・7%)などとなっている。特に日本は、『冬のソナタ』『宮廷女官 チャングムの誓い』などのドラマが大ヒットし、ロケ地ツアーが増えたこと、最近のKポップブーム、また羽田と金浦の直行便開設などにより、年間観光客300万人前後を維持している。

 さらに中国人観光客もビザ緩和措置によって今年から急増している。

 文化体育観光部と韓国観光公社の関係者は、「この間の観光産業育成政策、日本人観光客向けの観光商品開拓、中国の観光客誘致のためのビザ簡素化、ソウル観光地の再開発などが力を発揮した。今後も努力したい」と語っている。