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2011/04/22

<在日社会>東日本大震災・韓国の支援活動深化

  • 東日本大震災・韓国の支援活動深化

    韓国救助隊員に日本から届けられた手紙と折り鶴のストラップ

 東日本大震災被災者を支援しようと韓国で始まった義援金活動は、大韓赤十字社や社会福祉共同募金会などを中心に現在も行われている。また日本の被災者から韓国の救助隊にお礼の手紙と手作りストラップが届けられた。

 東日本大震災被災者への義援金は、大韓赤十字社、社会福祉共同募金会の2大機関にこの1カ月間に集まった募金額だけでも524億ウォンに達し、海外支援募金の歴代最多額を更新している。大韓赤十字社などは5月13日まで募金を続ける予定だ。

 東日本大震災で日本に派遣された韓国の救助隊員らに、日本の市民有志から感謝の折り鶴が届いた。韓国は震災発生直後の3月14日に救助隊員107人と救助犬2匹を派遣し、宮城県仙台市で活動にあたっていた。

 この素早い救助活動へのお礼として長野県佐久市在住の喫茶店主が、折り鶴二羽を糸でつないだストラップ約130個を常連客や市内の介護施設利用者らに声をかけて作り、韓国に送ったもの。

 日本の昔話「鶴の恩返し」をヒントに折り鶴を作ったもので、「一生懸命活動してくださった救助隊の方々の姿に私たちは感謝と感動を忘れません」と記した手紙も添えられた。

 救助隊員の一人は、「心のこもった折り鶴を受け取ってうれしい。両国の友好関係がより深まることを願っている」と話した。

 富山県南砺(なんと)市に韓国の平昌郡からミネラルウォーター2㍑入りペットボトルで約1万本あまり、およそ2万㍑が届けられた。

 南砺市利賀村と平昌郡は、特産のソバを通じて交流があり、平昌郡では住民などから集まった義援金で、水を送ることにしたもの。南砺市は、この水を福島県や宮城県の被災地に送る。

 韓国の名門・延世大学校は、東日本大震災で親を亡くした若者らを支援するため、学費と寮費を免除した特待生を今後3年間で計12人募集することにした。

 授業は全て英語で行われるため、授業に支障がない英語力が必要になる。大学側は約13億ウォンを負担する。

 また東方神起、2PM、4Minuteら人気K-POPグループ10組が、6月7日に大阪市の京セラドーム大阪で行われるチャリティーコンサートに参加する。収益金の一部が日本赤十字社に寄付される。