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2012/03/02

<在日社会>韓国人観光客の拡大を 自治体がドラマ撮影誘致

  • 韓国人観光客の拡大を 自治体がドラマ撮影誘致

    秋田ロケを行ったIRIS

 韓国人観光客の拡大を目指し、韓国ドラマの撮影誘致に取り組む日本の自治体が増えている。西日本では山口県下関市と広島県の広島市・福山市が連携して、韓国ドラマ撮影を誘致した。青森と秋田も誘致を積極的に進めている。

 昨年3月の東日本大震災以後、日本の観光産業は外国人観光客の減少で苦戦が続いている。韓国人観光客を回復させるために、韓国ドラマで盛り上げたいと各自治体、観光業者などが、企画して撮影を誘致した。

 ドラマは、広島市在住の韓国人留学生と日本人が出会い、歌手を目指してグループで活動する内容で、3市で撮影が行われている。

 26日には韓国人留学生役の韓国人女優が、日本の友人とともに下関市内の観光地を訪れるシーンなどが撮影された。

 下関は植民地時代、釜山との連絡船が通っていたこともあり、韓国とは関係が深い。在日コリアンの密集地もあり、映画監督のグスーヨン氏や人気俳優の故松田優作も下関出身だ。この日は下関の繁華街や夜景などが撮影された。

 27日には広島県で撮影が行われた。ドラマは1話完結の50分で、4月に韓国の衛星テレビ局で放送予定だ。

 青森県と弘前市も韓国ドラマの撮影誘致を進めている。隣の秋田県が09年にドラマ『IRIS(アイリス)』の撮影を誘致し、韓国人観光客が多数訪問した成功例を見て、「青森にも韓国人観光客誘致を」と動き始めたものだ。

 青森県と弘前市が制作費を助成する計画で、撮影場所には弘前の桜を組み入れる。作品は単発のラブコメディーで、今月末に最終決定し、4月に撮影、5月に韓国で放映予定だ。関係者は「青森―ソウル便を使って多くの韓国人観光客に来てほしい」と話す。

 一方、秋田県は『IRIS(アイリス)2』の撮影誘致を行っている。ドラマの成功で09年後半から韓国人観光客が殺到したが、放映が終わって人気が一段落したことと、やはり震災の影響で苦戦している。昨年末には田沢湖駅2階に「アイリススタジアム」をオープンしたが、観光客の多くは日本人。続編を撮影することで、再び韓国人観光客を呼び寄せる計画だ。また秋田と青森の両県は、2018年に平昌冬季五輪が開催されることから、韓国で冬季スポーツへの関心が高まるとみて、スキー客の積極誘致にもつなげたいとしている。