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2012/08/24

<在日社会>八千代病院・韓国人研修生受け入れ

  • 八千代病院・韓国人研修生受け入れ

    慶南大学校研修生を受け入れ

 地域医療と韓日交流に貢献する広島の八千代病院(姜仁秀理事長)が、韓国馬山の慶南大学校の研修生30人を受け入れた。また日本語スピーチコンテストで優秀な成績を収めた韓国の中高生8人の受け入れ事業にも協力した。

 6月末から8月初めにかけて慶南大学校から受け入れたのは、社会福祉学科、看護学科、物理治療学科の研修生各10人の計30人。姜仁秀・八千代病院理事長と朴在圭・慶南大学校総長の間で締結された相互協力協定書を具現化したものだ。各グループ数人ずつに分かれて研修を行い、韓日の医療や介護の制度の違いについても理解を深めた。

 広島市の原爆資料館や平和公園を訪れ、核問題の認識も深めた。次回は冬季休みを利用しての研修予定。

 一方、韓国の社団法人韓日協会の宋富永理事長と引率の先生、中高校生8人の計10人の受け入れ事業も今月6日から10日まで行われた。

 韓日協会の主催する日本語スピーチコンテストの成績優秀者を日本での研修旅行に参加させたいとの意向を、広島県国際課が受け、広島韓国教育院の鄭載燮院長の仲介で、姜仁秀氏が理事長を務めるNPO広島韓日国際交流センターに事業依頼があり実現したもの。

 一行は、広島女学院中高校にての交流会に参加し、平和公園や原爆資料館の見学、韓国人原爆慰霊碑の参拝など平和学習を中心に活動した。

 宋富永・韓日協会理事長は、「貴重な交流ができた。姜仁秀理事長をはじめ関係者に感謝したい」とあいさつした。

 姜仁秀理事長は、「今回の交流事業の成功をきっかけに、韓日両国がいろいろな分野で相互協力をし、草の根交流が広がっていく様に協力していきたい」と語った。