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2013/01/18

<在日社会>在日新成人・「新しい未来を作る」

  • 在日新成人・「新しい未来を作る」①

    民団大阪の成人式。在日新成人たちは責任感を持った大人になる事を誓った

  • 在日新成人・「新しい未来を作る」②

    民団神奈川の成人式

 在日新成人式が、14日の成人の日を前後して、在日韓国民団の各県本部などで開かれた。

 民団大阪の成人式は13日に大阪韓国会館で開かれ、新成人71人が出席した。韓国の延世大学校に留学中の黄秉鎬君が、「韓国国政選挙権という政治に参加出来る権利を得て、私たちの1票が韓国の政治に影響をもたらすと考えると感慨深い。周りと協力して取り組んでいけば、社会問題を解決し新しい未来を作っていけるのではないか」との答辞を読み上げた。

 関西労災看護専門学校で看護士になる勉強をしている朴温美さんは、「中学生の時に入院して、看護士のお世話になり、自分も看護士を目指したいと考えた。在日のアイデンティティーを大切にし、韓国語を学んで本名で生きていきたい。周囲の期待に応えられる大人になりたい」と抱負を語った。

 民団神奈川の成人式は12日、新成人18人が参加して横浜市内で行われた。新成人らは、「韓国人としての自覚を持って生きていく」ことを共に誓った。

 新成人が誕生した20年前の93年は、韓国では金泳三政権がスタートし文民政権の幕開けとなった年だった。また在日韓国民団が展開する地方参政権獲得運動や、戦後補償などの運動が展開された。