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2013/05/24

<在日社会>韓日交流、若者から・歴史知り、相互理解促進を

  • 韓日交流、若者から・歴史知り、相互理解促進を

    友情ウオーク到着イベント

 韓日の市民交流・文化交流を活性化させ、新たな友好関係を作り出そうという草の根交流が続いている。動きを追った。

 「東北地方復興応援!韓日文化・観光交流の夕べin福島」(駐日韓国大使館など主催)がこのほど、福島市の県文化センターで開かれ、被災者1700人が招待された。「韓国の心からの支援がうれしかった」「生きる力がわいてきた」などの感想が寄せられた。

 申珏秀・駐日韓国大使は、東北大学で講演し、「日本の若者は植民地時代の韓国人の苦難を学び、韓国の若者はアジアにおける日本の寄与について学ぶべき。両国の若者が歴史を知り、交流を深め、相互理解を促進させよう」と強調した。

 4月1日にソウルを出発した「第4回21世紀の朝鮮通信使韓日友情ウオーク」の参加者が20日、東京に到着した。一行は50日間で1158㌔の道のりを歩いた。

 韓日共催で07年に始まり、2年に1度開かれている。今回は両国2290人の市民が参加。

 韓国側代表のソン・サンギュ会長は、「平和の道をつくりたかった」と話した。他の参加者からも「草の根交流が友好に結びついてほしい」などの声が聞かれた。

 横浜市は、日韓中3カ国が相互理解を深めるため2014年から始める国際文化交流事業で、「東アジア文化都市」としてイベントの開催候補地に選ばれた。年内に韓国で開催予定の日韓中文化相フォーラムで正式決定される。韓国と中国も候補地を選ぶ予定だ。

 横浜市は来年、国際芸術祭「ヨコハマトリエンナーレ」を中心に、多彩な交流イベントを1年間にわたって開く。

 韓国KBSの新作ドラマ「鮫」が、日本の沖縄でこのほど撮影を行った。同ドラマは27日から放映予定で、主演のキム・ナムギルさんとソン・イェジンさんは、「沖縄の魅力をドラマを通して韓国に伝えたい」と語った。制作会社は、「沖縄でも韓流ブームがあり、韓国でも沖縄に対する関心が高まっている。このドラマが文化交流の一助になれば」と話した。

 第10回清里銀河塾「ひびきあう心」が6月8~10日、山梨県北杜市の浅川伯教・巧兄弟資料館で開かれ、韓国・中国の留学生20人が参加する。植民地時代に、両国の懸け橋になろうとした浅川兄弟の心を学び、韓日中の友好を考える。℡0551・42・1447。