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2015/07/24

<在日社会>東北で暮らすコリアンの3・11、非常時に「共生」実践

  • 東北で暮らすコリアンの3・11、非常時に「共生」実践

    「定住外国人にとっての東日本大震災-在日コリアンを中心に」と題されたシンポジウムが開催された

 東日本大震災在日コリアン被災体験聞き書き調査報告プロジェクト実行委員会(代表=赤坂憲雄・学習院大学教授)がまとめた「異郷被災―東北で暮らすコリアンにとっての3・11」が発行された。出版に先立って、聞き書き調査に加わった関係者らによる報告会が仙台の東北学院大学で行われ、「非常事態における共生の実践」が随所でみられたと報告された。関東大震災時には6000人に及ぶ朝鮮人が虐殺されたが、今回は「共に助け合う」場となった。

 本書は、東日本大震災を体験した被災3県(岩手、宮城、福島)の在日コリアンや結婚・留学あるいは仕事のために来日した韓国からのニューカマー(新規定住者)たちの被災体験記。30代から90代まで42人の聞き書きの記録で、国境を超えて東日本大震災の経験を伝えている。


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