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2018/12/07

<トピックス>11月輸出増加続く、先行き不安要因も

 産業通商資源部によると、11月の輸出額は519億2000万㌦で、前年同月比で4.5%増加した。7カ月連続で500億㌦を突破し、年間で初めて6000億㌦を超える見通しだ。だが、輸出を牽引する半導体輸出の伸びが鈍化し、対中輸出がマイナスに転じるなど先行き不安要因も浮き上がった。

 業種別にみると、半導体は11・6%増の106億8400万㌦を記録し、7カ月連続で100億㌦を上回った。石油製品は23・5%増の42億1700万㌦。世界的に石油需要が伸びたことが影響した。石油化学製品も輸出単価の上昇や、中国や東南アジア向けが増加し、40億3200万㌦と3・8%増えた。

 特に、船舶輸出には回復の兆しみえ、前年同月比158・4%増加。9カ月ぶりにプラスに転じた。ギリシャ、フィンランド、シンガポールなどから受注した大型運搬船建造代金が入ったうえ、昨年11月の輸出が不振だった影響が大きい。

 だが、無線通信機器は42・2%の大幅減、家電も16・8%減少した。自動車は欧州や中東市場で販売が振るわず2.0%減の39億7100万㌦にとどまった。ディスプレーは10・0%減の20億8000万㌦。テレビ市場で有機ELを中心に好調だったが、液晶パネルの価格下落が影響した。自動車輸出の回復も一時的な効果に終わった。

 自動車輸出は2月から7月まで毎月マイナスだったが、


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