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2018/04/20

<トピックス>Sオイルの石油プラント、高度化設備が6月稼働

  • Sオイルの石油プラント、高度化設備が6月稼働

    蔚山市温山に建設されたSオイルの高度化設備

 Sオイルは、東海岸の蔚山(ウルサン)市温山(オンサン)に建設中の石油化学の高度化設備をほぼ完成させ、6月稼働に向け準備を急いでいる。安価な残渣油からPP(ポリプロピレン)やガソリンなどの高付加価値製品を生産するこの設備は、埋立地を含む100万平方㍍に4兆8000億㌆を投入して建設した国内最大規模の石油化学プラントだ。

 今回の高度化設備は、1日に7万6000バレルの残渣油を処理できるRUC(残渣油高度化設備)とODC(オレフィン下流設備)からなる。

 原油からガソリンや軽油などの軽質油を抽出すると、バンカーC油とアスファルト原料になる重質油(残渣油)が残る。これをRUCに投入すれば、軽質油とともに石油化学の基礎油分の1つであるプロピレン(プラスチックや合成繊維の原料)が得られる。

 ODUは、プロピレンの供給を受け、PPとPO(酸化プロピレン)を生産する。PPは、衝撃に強いフィルム・繊維、自動車バンパーなどに使われる。POは、自動車内装材や冷蔵庫の断熱材などに活用されるポリウレタンの基礎原料だ。

 年産能力は、PPが40万5000㌧、POが30万㌧だ。

 建設工事は2016年5月に着工、これまで1日平均1万人が投入され、延べ人員430万人に上る。工場で使用された鉄骨の量は11万㌧に達する。パリのエッフェル塔が1万㌧であり、その規模の大きさが分かる。造船業不況で職を失った蔚山地域の労働者を吸収するなど地域経済活性化にも貢献した。

 蔚山市は昨年6月、Sオイルと施工者の大林産業・大宇建設などとともに「工事現場雇用連携覚書」を締結した。その結果、Sオイルの工事現場に総勢1142人の造船退職者が再就職できた。この事業は雇用委員会と行政安全部が主管する地方公共部門の雇用優秀事例発表大会で、「蔚山型雇用変換プログラム」として発表されて優秀事例に選定された。

 施工者の大林産業関係者は「いま現在99・5%の完成状態で、最後の清掃作業中だ」と明らかにした。

 Sオイルは、韓国の製油4社のうち、


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