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2018/07/20

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第90回 世界文化遺産の山寺                                                         郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第90回 世界文化遺産の山寺

                   法住寺の記念切手

◆通度寺、浮石寺、法住寺など7寺を登録◆

 6月30日、バーレーンの首都マナーマで開かれた世界遺産委員会の第42回会議で「韓国の山寺」を世界文化遺産に登録することが決められた。

 今回登録された韓国の山寺は、①通度寺(慶尚南道梁山)、②浮石寺(慶尚北道栄州)、③法住寺(忠清北道報恩)、④大興寺(全羅南道海南)、⑤鳳停寺(慶尚北道安東)、⑥麻谷寺(忠清南道公州)、⑦仙巌寺(全羅南道順天)の7寺。

 今年5月の時点では、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)は、卓越した普遍的価値はあるものの、連続遺産としての選定において根拠が足りないことなどを理由に①~④の4寺のみを登録するよう世界遺産委員会に勧告していたが、世界遺産委員国である中国が7寺を合わせて登録することを提案。委員国21カ国のうち17カ国が共同署名、20カ国が支持発言し、最終的に7寺の登録となった。

 今回の登録で、韓国の世界遺産登録は、1995年の石窟庵と仏国寺、八萬大蔵経の納められた海印寺、宗廟、2000年の慶州歴史地区、 高敞・和順・江華の支石墓群跡、2007年の済州島火山島と溶岩洞窟、2009年の朝鮮王朝の王墓群、2010年の河回と良洞村、2015年の百済歴史遺跡地区に続いて13件となる。

 世界遺産に登録された7寺の中には、これまで、切手に取り上げられたものもいくつかあるが、今回は、その中から、忠清北道報恩の法住寺についてご紹介したい。

 法住寺は、韓国仏教の最大勢力である曹渓宗の第5教区本寺で、553(新羅真與王14)年、天竺に渡った義信祖師が、ラクダに仏典を積んで帰国し、俗離山麓に道場を開いたのが寺の元になったと伝えられている。寺名は、「仏法がこの地に留まるように」との意を込めて命名され、何度かの補修・改修を経て、720(新羅聖徳王19)年、大刹としての規模を整えた。現存する双獅子石灯と石蓮地、四天王石灯、喜見菩薩像、石灯籠などは、当時の遺物である。

 朝鮮王朝初期の1407(太宗7)年、大規模な仏教弾圧があり、多くの寺院が破却されたが、例外的に許された寺院のうちの〝軍威法住寺〟が法住寺に該当するとみられている。さらに、1424(世宗6)年の仏教弾圧でも破却を免れた寺の中に〝忠淸道報恩俗離寺〟の記録があり、これも法住寺と推定される。

 現在の伽藍は、


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