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2020/01/24

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第108回 甲師任堂                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第108回 甲師任堂                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究

  • 切手に見るソウルと韓国 第108回 甲師任堂                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

          画家・申師任堂の「草蟲図」切手

 今年のソルラル(旧正月)は例年より少し早くて、1月25日。暦法上は、太陽暦の1月1日ではなく、この日から庚子の年が始まる。というわけで、今回は干支にちなんでネズミの話をしてみよう。

 朝鮮では、古い時代には神話は文献に記録されず、巫女たちの口伝による巫歌によって伝承されてきたため、さまざまなバリエーションがあるが、咸鏡道に伝わる巫歌では、天地開闢のとき、弥勒が現れて文字通り天地を引き剥がして四隅に銅の柱を建て、日、月、星を創造したが、火と水の根源は知らなかった。

 そこで、ハツカネズミに火と水の根源を尋ねたところ、ハツカネズミは「クムジョン山(釜山の金井山のことか?)に入って石と石を打てば火が出る。ソハに行けば泉が湧き出ているので水源を知るであろう」と応え、弥勒から「お前に世界のすべての米櫃を占有させる」との約束を得たという。


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