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2020/06/19

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第113回 平壌の冷麺店・玉流館                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第113回 平壌の冷麺店・玉流館                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究

  • 切手に見るソウルと韓国 第113回 平壌の冷麺店・玉流館                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

    平壌の冷麺店・玉流館の絵はがき表と裏

  • 切手に見るソウルと韓国 第113回 平壌の冷麺店・玉流館                                                 郵便学者 内藤 陽介 氏

 今月4日、北朝鮮の金与正・朝鮮労働党第1副部長が、脱北団体が散布した北朝鮮向けのビラを問題にしたのを皮切りに、北朝鮮側は文在寅大統領や韓国政府を攻撃しているが、そんな中で、13日、平壌の冷麺店、玉流館のオ・スボン料理長が「平壌に来て有名な玉流館の冷麺を食う時は、何か大層なことでも成し遂げたかのように振る舞っていたのに、今日我々の心臓に大クギを打ち込んだ」として文大統領を非難したことが報じられ、話題になっている。

 玉流館は、平壌の中区域、大同江に架かる玉流橋の傍らに位置しており、大同江の玉流岩の上に建てられたことが名前の由来である。格式の高い伝統的な“冷麺店”は、もちろん、メニューとして冷麺も出すが、その内実は日本語の“料亭”に近いもので、政治家の密談などにも盛んに使われてきた。


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