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2021/02/26

<トピックス>私の日韓経済比較論 第104回 四半期GDP                                                  大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第104回 四半期GDP                                                  大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授

◆韓国は輸出好調も、民間消費は日本より低迷◆

 去る2月15日、日本で2020年10~12月期の四半期GDPの速報値が公表された。日本の四半期GDPの公表は韓国より3週間ほど遅く、ようやく日韓の2020年の四半期GDPがすべて出そろった。

 そこで、コロナ禍以前の2019年10~12月を基準とした2020年の四半期GDPの動きを日韓で比較して、日韓のGDPの回復度合いと需要項目別の特徴について論じてみる。

 まずGDPである。2019年10~12月の季節調整済のGDPについてみていこう。韓国は2019年10~12月を100とした場合(以下、需要項目別の検討の際も2019年10~12月の数値を100とする)、2020年1~3月には98.7、4~6月は95.6と減少を続けた。しかしその後は、7~9月に97.6、10~12月に98.7と少しずつではあるが回復した。

 一方、日本は2020年1~3月は99.4と落ち込みが小さかったが、4~6月には91.2まで大きく低下した。しかしその後は、7~9月は96.0、10~12月は98.9と徐々に水準は高まっている。つまり、韓国は日本に先立ってコロナ禍の影響を受けたが、日本のみならず欧米においても最悪の状態であった4~6月には、日本ほどの落ち込みにはならなかった。ただし、現在は日本と同様の回復の程度となっている。


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