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2021/10/29

<トピックス>私の日韓経済比較論 第110回 韓国の景気状況                                                   大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第110回 韓国の景気状況                                                    大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授

◆コロナ禍から復調傾向も、本格回復には時間要する◆

 韓国ではコロナ禍がなかなか収まらず、月別の新規感染者数も9月はこれまでで最も多い5万9899人となった。

 このようにコロナ禍が依然として収束せず、経済にも制約がかけられているが、韓国経済はどのように推移しているのだろうか。

 もちろん景気の状況はリアルタイムで知ることはできない。景気を判断するための指標の大半は月次データであるが、当該月が終了してから公表が早い指標でも1カ月間待つ必要がある。よって、現時点では8月の景気状況が把握可能な最新のものである。この8月あたりの景気の状態を、統計庁が毎月公表している「産業活動動向」の最新版で把握しよう。


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