ここから本文です

2006/09/08

<今月の貿易統計>輸出18・7%増と好調

 資源産業部が発表した8月の貿易統計(通関ベース、速報)によると、輸出は277億1000万㌦で、前年同月比18・7%増加した。輸入は270億9000万㌦で、同23・1%増を記録、貿易黒字は6億2000万㌦にとどまり、前年同月(13億4000万㌦)に比べ7億2000万㌦(53・8%)も減った。

 年初から8月までの累計では、輸出が前年同期比14・2%増の2091億㌦、輸入が同19・8%増の2010億㌦となり、貿易黒字は46・9%減の81億㌦に大幅に落ち込んでいる。

 8月の輸出を品目別にみると、原油高の影響で石油製品が65・3%の高い伸びを示し、石油化学製品(37・1%増)、半導体(19・4%増)、一般機械(17・2%増)などが好調だった。不振だった鉄鋼は29・0%増、情報通信機器も8・2%増と回復したが、自動車は1・1%減、自動車部品も6・4%増にとどまり、7月から続いた労使紛争が輸出に大きく影響した。産業資源部はストによる自動車の輸出損失が約3億㌦にのぼると推定している。

 地域別の輸出は、インドが19・6%増、中南米が15・1%増と振興市場向けが拡大。また東南アジア向けが26・5%増、日本が19・7%増、中国が14・7%増と好調だったのに対し、米国は11・0%減、欧州も0・2%減と振るわなかった。