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2000/10/06

<週間ダイジェスト>9月28日~10月4日

 28日 ■南北経済委を設立へ

 済州島で開かれた第3回南北閣僚級会談で、経済協力のための委員会を設置することに合意した。経済委は鉄道・京義線と道路の南北連結や臨津江の治水事業などの合意事項と、今後の協力問題について協議する。

29日 ■李漢東総理がロシア訪問へ

 政府は、李漢東・国務総理が10月9日から4日間の日程でロシアを公式訪問すると発表した。国務総理の訪ロは史上初。李総理は、カシヤノフ首相と会談し、京義線とシベリア鉄道の連結構想などについて京義する。また、プーチン大統領の韓国訪問日程を詰める予定。

30日 ■北ナンバー3が訪米へ

 米国務省は、北朝鮮のナンバースリー、軍最高幹部の趙明録・国防委員会第一副委員長が、金正日国防委員長の特使として10月9日から12日まで米国を訪問すると明らかにした。ニューヨークで開催中の米朝高官協議で合意したもので、趙特使は、クリントン大統領、オルブライト国務長官らと会談し、朝米間の関係改善を図る。

1日 ■森首相が金総書記に親書

 森喜朗首相が、北朝鮮の金正日総書記宛に朝日国交正常化に向けた対話の促進を呼びかける親書を送った。親書は正式な外交ルートをへず、北側とパイプをもつ韓国人に託したという。親書は、森首相が独自の判断で伝達したもので、河野洋平外相ら閣僚が承知していなかったため、政府の足並みの乱れが懸念されている。

2日 ■イージス艦を導入

 国防部は、2001年度の国防予算案を発表し、防衛力を強化するためイージス艦を導入すると明らかにした。来年度予算は、15兆3754億ウォンで、前年比6・5%増となっている。

3日 ■労働党55周年で韓国に招請状

 統一部によると、北朝鮮は、板門店を通じて、朝鮮労働党の創党55周年(10月10日)記念式典への招請状を伝達してきた。招請状は30通におよび、青瓦台(大統領府)、民主党、ハンナラ党などの政党、全国経済人連合会(全経連)などの財界、労働団体に宛てられている。

4日 ■北にコメ50万㌧支援

 日本政府は、自民党本部で外交部会幹部会を開き、北朝鮮に対してコメ50万㌧を追加支援する方針を決定した。週内にも閣議決定する予定だが、自民党内に拉致疑惑やミサイル問題の進展が必要だとの慎重論が多く、最終調整には時間がかかるもようだ。