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2005/12/02

<韓国経済>輸出企業1,333社表彰

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    自動車輸出の好調などで、韓国は史上初の輸出5000億㌦を達成した

 第42回貿易の日(11月30日)に合わせ、貿易5000億㌦の達成など貿易振興に貢献した功労者に勲章、輸出で著しい実績を上げた企業1333社に「輸出の塔」が贈られた。サムスン電子は、1社で韓国の輸出全体の約18%に当たる400億㌦を達成し、高い評価を受けた。

 最高の栄誉となる「金塔産業勲章」は錦湖石油化学の朴贊求代表、現代モービスの韓圭煥代表、韓進重工業の洪淳翊代表、シンアのユ・スンオン代表、テウンのホ・ヨンド代表、コサンの金キルホ代表が受賞した。

 「金塔産業勲章」に次ぐ「銀塔産業勲章」はサンナム石油化学の金ギョンウォン代表ら7人に、「銅塔産業勲章」は愛敬油化の夫圭煥代表ら9人に、「鉄塔産業勲章」は新豊製薬の張現鐸代表ら10人に授与された。

 輸出で著しい実績をあげた企業に贈られる「輸出の塔」の受賞者は、昨年より142社も多い1333社となった。

 政府は73年に韓一合繊が1億㌦の輸出を達成したのを記念して、「輸出の塔」を制定して以来、毎年、輸出に貢献した企業を表彰してきた。今年はサムスン電子が最高の「400億㌦輸出の塔」を受賞した。

 昨年「350億㌦輸出の塔」を受賞したサムスン電子は、半導体、LCD、携帯電話の3部門の好調で、史上最大の輸出額を記録した。サムスンの輸出規模は、韓国全体の18%を占める。

 起亜自動車は、米国、欧州などの主力市場向け輸出が好調で、昨年の「70億㌦輸出の塔」に続き、今年は「100億㌦輸出の塔」を受賞した。起亜自動車は、現代自動車と共同で2014年までFIFA(国際サッカー連盟)と公式パートナー契約を締結、スポーツを通じたマーケティングに力を注いでいる。特に、スロバキアに建設中の欧州工場が2006年末に本格稼働し、2007年にフランクフルトに欧州統括法人の新社屋を完工する予定で、欧州攻略に拍車をかける。

 現代重工業は、前年比34%の高い輸出増加率を示し「70億㌦輸出の塔」を手にした。造船以外に海洋、プラント、エンジン、機械、電子システム、建設機械の6事業部門で堅実な成長を維持している。

 現代モービスとLG化学は「30億㌦輸出の塔」を受賞した。現代モービスの輸出実績は、2003年の15億㌦、2004年の25億㌦から今年は39億㌦に達すると予想されている。

 LG化学も、石油化学、情報電子素材などを中心に輸出が好調だ。また、同社は先端繊維の原料であるテレフタル・アルデヒド(TPAL)の大量生産技術を開発し、2008年から生産に入る予定だ。これまでTPALは全量を輸入に依存してきたため、LGの国産化で大きな輸入代替効果が得られるとともに、輸出拡大にもつながる見通しだ。