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2012/04/06

<鳳仙花>◆韓国三冠王の日本挑戦始まる◆

 多くのファンが待ち焦がれた日本のプロ野球が開幕した。今年も多くの新戦力が加入したが、何といっても注目は、オリックスに入団した韓国プロ野球三冠王の李大浩(29)だろう。

 岡田監督が「四番をまかせる」と、その能力を高く評価し、開幕から四番の重責を担っている。

 開幕戦で初安打初打点を記録したものの、まだ本塁打が出ていない。豪快な初本塁打を早く韓日のファンに対し披露してほしいものだ。

 李大浩は韓国プロ野球界のスーパースターである。2001年に釜山を本拠地にする韓国ロッテに入団し、昨年まで同チームの主軸として活躍した。右投げ右打ち、身長194㌢、体重130㌔の巨体だが、豪快な一発だけでなく、広角に打ち分けるのが得意で、変化球への対応も見事だ。

 そのバットコントロールの巧みさと長打力で、06年と10年に三冠王に輝いている。昨年も首位打者を獲得した。また08年の北京五輪では、日本の和田投手から本塁打を放ち、韓国の金メダル獲得に大きく貢献した。

 韓国球界で大きな実績を残し、韓日プロ野球関係者の注目を集める中、日本での新たな挑戦が始まった。

 韓国での関心も高く、大リーグのイチローを日本で連日報道するように、オリックス戦は韓国でテレビ中継され、彼の動向がスポーツ面の一面を飾っている。李大浩が好成績を残せるかどうか、韓国プロ野球に対する評価にもつながることだ。

 さらに日本の観光庁は先日、「観光マイスター」に李大浩を任命し、観光交流の旗手の役割をも期待した。

 彼の打撃でオリックスを優勝に導き、両国間の観光客を増大させることにつながれば、新たな「スポーツ韓流」の契機となるだろう。そのためにも重圧に負けず、各チームのエースを打ち崩し、日本球界でも三冠王を取るくらいの活躍を見せてほしい。(L)