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2022/09/16

<鳳仙花>◆韓国人移民の哀歓を漫画に◆

 ソウルのある家族が、豪州に移民する過程と現地に適応する姿を描いた漫画『豪州の韓国人歯科医師』がインスタグラムで静かな人気を集めている。昨年9月に初めて連載を始めて以来、1年間でフォロワーが2万人を超えた。

 豪州で歯科医として働くチカルさん(29、匿名)は、中学校3年生だった2009年、家族で移民した。チカルさんは「移民当初は英語が出来なかったし、学校の友達と会話するのも大変だった。最も大きく感じた感情は〝孤独〟だった」と振り返る。

 特に両親の苦労は大きかったという。韓国で大企業の社員だった父親が、豪州で自営業者として必死に働く姿をただ見守るだけだった。移民に最も必要なのは、「どんなに疲れても最後まで頑張る精神力だと思う」と話した。


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