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2011/12/02

<フォトニュース> 韓国の「テッキョン」、世界武術で初登録

韓国の「テッキョン」、世界武術で初登録

 インドネシア・バリ島で開かれたユネスコ無形文化遺産保存委員会は、韓半島の伝統武芸「テッキョン」と伝統芸能「綱渡り」、伝統織物「韓山苧織(からむしおり)」の3件を無形文化遺産に登録することを決めた。

 2000年の歴史があるテッキョンは、世界の武術の中で初登録となる。ユネスコは「何世代にもわたって受け継がれてきた伝統武芸として継承者らの連帯が強く、登録によって世界の類似の伝統武芸に注目が集まる」と評価した。競争が予想された中国の少林寺拳法は今回、登録申請を取り下げた。

 韓国の綱渡りは、技能だけに重点を置いた他の国の綱渡りと違い、機知に富んだ話や歌、踊り、観客との対話、音楽がある総合芸術だ。ユネスコは「人類の創造性を示す遺産」と評価した。

 忠清南道に伝わる苧の織物、韓山苧織は、地域に根を下ろした伝統技術として評価された。韓国のユネスコ無形文化財登録は、2001年に初登録された「宗廟先祖のための儀礼および祭礼音楽」など計14件となった。