仁川経済自由区域の松島国際都市でランドマークとなる高層ビル「東北アジア貿易センター」が完成した。地上68階、地下３階建てで、高さ305㍍。2011年に完成した釜山の「海雲台ウィーブザゼニス」（301㍍）を抜き、韓国一のノッポビルだ。

　ポスコ建設は、現地で劉正福・仁川市長ら関係者が出席する中、完工式を行った。ＧＰＳ（全地球測位システム）センサーを設置、風などの外部要因による建物の振動をリアルタイムに測定できる。毎分420㍍上昇するエレベーターが29基設置された。

　同センターは2007年に着工したが、世界的な金融危機や建設景気低迷を受け、工事が３度中断し、昨年７月に大宇インターナショナルとポスコ建設が共同で買収した。ソウル市の蚕室地区では2016年末に地上123階建て、高さ555㍍の「ロッテワールドタワー」が完成する予定だ。