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2015/06/19

<フォトニュース> 値幅制限30%拡大スタート

値幅制限30%拡大スタート

 韓国取引所は15日から値幅変動幅の制限を上下15%から30%に拡大したが、株式市場は当初予想に反して大きな衝撃もなくスタートした。

 この日、値幅の上限に到達したストップ高をつけたのは7銘柄にとどまった。KOSPI(韓国総合株価指数)で三養ホールディング、太陽金属など4銘柄と店頭市場コスダックでGT&Tなど3銘柄だ。また、値幅下限のストップ安まで下落した銘柄はなかった。

 上昇率が高かったのは、平素取引量が少なく、時価総額が1000億ウォン程度の小型銘柄が多かった。

 証券市場関係者は「当初、値幅が2倍に拡大すれば、株式市場の変動性が大きくなるとの予想が少なくなかった。しかし、大きな変動がなかったのは、投資心理に大きな変化を及ぼす事件がなかったためで、投資家は模様眺めに終わった」と説明した。値幅拡大の影響力が本格化するのは、第2四半期(4~6月)の企業業績が発表される来月からになる可能性が高い。