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2015/07/10

<フォトニュース> 百済歴史遺跡が世界遺産に

百済歴史遺跡が世界遺産に

 ドイツのボンで開かれた第39回世界遺産委員会で、百済歴史遺跡地区がユネスコの世界文化遺産に登録された。これで、新羅と高句麗に続き、古代三国の文化遺産の人類史的価値が認められたことになる。韓国は計12件の世界遺産を保有することになった。

 今回登録された百済歴史遺跡地区は、忠清南道公州市の公山城、松山里古墳群、扶余市の官北里遺跡と扶蘇山城、陵山里古墳群、定林寺跡、羅城、全羅北道益山市の王宮里遺跡、弥勒寺跡の計8カ所だ。主に百済・泗沘時代に代表される後期の都中心の文化遺産だ。

 世界遺産委員会は、「百済歴史遺跡地区は、韓国や日本、中国など東アジア古代王国の相互交流史をよく表している」とし、「文化交流にともなう建築技術の発展と仏教拡散が如実に表われている」と指摘した。

 忠清南道の安熙正知事は7日、今回の世界遺産への登録決定を受け記者会見を開き、「1400年前の東アジア文明交流の歴史をとどめる世界的遺産。名実ともに世界的名所に育てる」との意気込みを語った。