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2023/06/23

<在日社会>在日のアイデンティティーとは

  • 在日のアイデンティティーとは

    「カメラを止めて書きます」「国籍と遺書、兄への手紙」

 在日コリアン2世のヤンヨンヒ映画監督、父親が在日2世のフォトジャーナリスト、安田奈津記が、自らのルーツを見つめる本を相次ぎ出版した。どれも在日のアイデンティティーについて考えるきっかけとなる一冊だ。

 「カメラを止めて書きます」(クオン)はヤンヨンヒによる書下ろしエッセー集。自らの家族にカメラを向けた「家族ドキュメンタリー映画3部作」を撮り続ける中で感じた思いを率直な語り口でつづった。

 「自分が自由になるためには、自分にまとわりついているモノの正体を知る必要があった。日本と朝鮮半島の歴史と現状を全身に浴び生きてきた私の作品が、人々の中で語り合いが生まれる触媒になってほしい。そして私自身も触媒でありたい。生きている限り、伝え合うことを諦めたくないから」と述べている。


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