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2001/02/09

<韓国経済>鄭夢九・現代自会長に功労賞

鄭夢九・現代自会長に功労賞 米業界
経営手腕高く評価
アジアで二人目の快挙


 現代・起亜自動車の鄭夢九会長はこのほど、米国ラスベガスのミラージュホテルで開かれた全米自動車ディーラー協会総会で自動車産業貢献賞を受賞した。韓国では初の受賞で、アジア人で二人目。これによって鄭会長は、国際的な自動車経営者の仲間入りをはたし、現代・起亜の今後の国際市場開拓に弾みがつくもようだ。来年から蔚山工場で生産予定の「ワールドカー」開発で「ダイムラークライスラーとエンジンの共同開発を進めている」と明らかにした。

 自動車業界の「ノーベル賞」といわれている自動車産業貢献賞は、米国のオートモーティブ・オールオブフェイムが1939年に制定したもので、韓国人の受賞は今回が初めて。アジア人としては98年の本田技研工業の吉野浩行社長に次いで二人目。

 これによって鄭会長は、74年に現代自動車サービスの社長として自動車産業に携わって以来、27年で自動車業界の世界的経営者として認められたことになる。

 今回の受賞者は経営部門の鄭会長のほか、▽販売部門=マイケル・デイル(ジョンジェギュ北米社長)▽ディーラー部門=パット・モラン(トヨタ・ディストリビュート社長)▽マーケティング部門=ロバート・ロス(フォード副社長)▽研究開発部門=内山田竹志(トヨタ取締役)の各氏。

 現代は昨年、米国市場向けに45万3000台を輸出、50%の伸び率を記録した。「グレンジャーXG」「サンタフェ」など高付加価値モデルを投入し、収益を大幅に引き上げたことが高く評価された。特にディーラーには「サンタフェ」の人気が高く、注文が殺到している。

 また鄭会長は、起亜自動車の早期正常化を達成し、経営と雇用安定を維持しながら黒字に転換、社外理事を多く起用して経営の透明化を図り、ダイムラークライスラーと提携し、韓国自動車産業の水準を引き上げた功績についても高い評価を受けている。

 鄭会長は受賞演説で、「今日の栄光は、韓国自動車産業の発展のために尽くしてきた人々への励ましだと思う。今後も世界のユーザーの満足度を高めるために性能と生産性アップに最善を尽くしていきたい」と述べた。

 授賞式後の記者会見で鄭会長は、「今回の受賞が米国市場での現代・起亜車のブランドイメージにプラスとなるだろう」と語り、米国市場でのシェア拡大を図るため、デザイン、品質、価格の3分野で競争力を確保していく考えを明らかにした。

 一方、現代が世界戦略車と位置づけ開発を進めている「ワールドカー」構想について鄭会長は、ダイムラークライスラーにエンジンの共同開発を打診していると言明。しかし、ダイムラーの「Zカー」開発に参加する意思はないとしている。

 鄭会長は今年の対米輸出見通しについて、「起亜車の1月の対米輸出が昨年同期と比べ53%も伸び、現代車も50%増を記録、輸出の伸び率で1、2位を占めた。韓国車の良さを顧客にアピールしこの勢いを維持していきたい」と自信を見せた。

 このほか、米国に自動車工場を設立する問題については、「まだ貿易摩擦は深刻ではないが、50万台以上を販売すれば、当然摩擦が起きてくる。現地工場の建設は考えているが、まだその時期ではない」と述べた。