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2007/10/26

<韓国経済>ワイブロ・国際標準に採択

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    韓国で去年6月からサービスが始まったワイブロ。今後の世界市場への普及が期待される

 韓国が世界で初めて開発したワイブロ(次世代高速無線通信技術)が、ジュネーブで開かれた国際電気通信連合(ITU)総会で第3代(G)の国際標準に採択された。これによって、韓国が世界の3G市場の主導権を確保できると期待されたている。

 ワイブロの技術的土台は無線LAN(域内通信網)を進化させたもので、家庭で利用している超高速インターネットが時速100㌔で走るクルマの中で使えるようになる。ワイブロは、無線LAN標準機関ですでに正式規格と認められているが、今回、ITUによって次世代移動体通信技術に採択された。

 ワイブロの国際標準化に力を注いできたのは、サムスン電子、KT、SKテレコムなどだ。サムスンは、基地局の設備と端末機で、KTとSKテレコムは基地局のネットワークとサービスで主導的役割を果たしてきた。ポスデータと一部中小企業なども、設備の開発に着手している。

 業界は、国際標準に採択されたことで、ワイブロ関連事業が韓国の新しい成長エンジンとなり、関連設備、端末機、サービスの輸出に道が開けると期待している。

 現在、次世代高速無線通信サービスを手がけている国は、韓国、米国、日本、イタリアなど30余カ国にのぼる。韓国は、昨年6月にKTとSKテレコムがソウルで初の商用サービスを開始した。ワイブロが3G国際標準の一つに選定されたことで、ワイブロを採択する国が大幅に増える見通しだ。特に、アフリカなど通信ネットワークの整備が遅れている地域では、ワイブロの需要が高まるとみられる。

 ワイブロは同じ3G技術でNTTドコモなどが推進しているWCDMA(ワイドバンド符号分割多元接続方式)などに比べて、ネットワークの設計、構築作業が簡単であり、通信インフラの弱い地域で脚光を浴びる可能性が高い。ワイブロを採択する国が増えれば、韓国の関連設備やサービスの輸出機会も増える。

 市場調査機関テレコムビューは、2011年に世界のワイブロ加入者が1億3000万人に達すると分析している。昨年は30万人に過ぎなかったが、今後は爆発的な成長が予想される。国内のワイブロ加入者はKTとSKテレコムを合わせて約7万人だが、2011年には500万人に達するとみられる。

 情報通信部は、2012年に世界のワイブロ設備市場が31兆ウォンに拡大すると予測。これによって韓国が確保できる利益は今後5年間で20兆ウォンを超えると試算している。さらに、今後5年間の雇用創出効果も7万5000人に達すると展望しており、ワイブロは韓国経済に大きな効果をもたらす見通しだ。