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2013/09/13

<韓国経済>創造経済、独・英をモデルに 崔長官提言

  • 創造経済、独・英をモデルに 崔長官提言

                     崔 文基 長官

 崔文基・未来創造科学部長官は、韓国新聞放送編集人協会の主催で開かれたフォーラムで「韓国創造経済のモデルはイスラエルではない。我々はドイツと英国を合わせたモデルを追及しなければならない」と提言した。これまで学界などは、朴槿惠政権の核心的国政課題である創造経済のベンチマーキング対象としてイスラエルを挙げていた。今回の提言はこれを否定、ドイツ・英国の両国を創造経済のモデルにすることを明確にしたものだ。

 崔長官は「資源のない国を興した点や国民が創業に積極的である点はイスラエルから学ぶべきだ。しかし、経済環境の違いのため、我々が追求することは難しい」と述べた。国内の製造業が弱いイスラエルの発展モデルは、製造業に強みを持つ韓国にとって無理があるということだ。

 崔長官は「イスラエルはアイデア一つで創業する。以後、事業拡張の大部分がM&A(合併・買収)などを通じて、主に米国で行われている。米国からイスラエルに(収益を)還元する比率は高くない」と説明。「韓国と違う状況にあるイスラエルがモデルに挙がったことで、創造経済の方向性がぼやけてしまった」との指摘が出ると、崔長官は「イスラエルのモデルは全く適していない」と確言した。

 崔長官はドイツと韓国との類似点として製造業に強いことを挙げ、「ドイツは大企業から中小企業まで均等に強く、大企業と中小企業の共存および技術融合を強調している。我々の中小企業の競争力はドイツの水準に達していないことから、中小企業をより強くするべきだ」と指摘した。


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