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2014/03/28

<韓国経済>半導体・ディスプレー、今年のR&D予算2030億ウォンに増大

  • 半導体・ディスプレー、今年のR&D予算2030億ウォンに増大

    サムスン電子の半導体製造ライン

 産業通商資源部は、韓国が世界シェア1、2位の半導体とディスプレー分野の国際競争力をさらに高めるために、2030億ウォンのR&D(研究開発)予算を投じる計画を発表した。R&D予算は前年比4%増で、そのうちの34%を半導体とディスプレーの装備・素材を作る中小・中堅企業に投じる。

 投資内訳は、半導体に1209億ウォン、ディスプレーに733億ウォン、短期R&Dに88億ウォンで、①システムLSI(高密度集積回路)の国産化②次世代半導体開発③ソフトウエアとシステムLSIの融合技術の開発④タッチスクリーン技術開発などに集中投資し、競争力強化を図る。

 半導体、ディスプレーとも世界トップレベルにあるが、今後の成長のためにはさらなる研究開発が必要だとの判断だ。メモリー半導体の世界シェアは韓国が52・4%と圧倒的だが、システム半導体は5・8%、機器は12・5%に過ぎない。特に、システム半導体の市場はメモリー半導体の4倍以上とされ、この分野でのシェア拡大が大きな課題だ。

 産業通商資源部の金正鎰(キム・ジョンイル)・電子部品課長は「ディスプレーの場合、シェア世界一位だが、急成長するタッチスクリーン市場は台湾と中国の企業が80%を占めている」と指摘し、「半導体、ディスプレー産業の脆弱性を早急に補強するのに力点をおいた」と説明した。


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