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2017/06/02

<韓国経済>SKグループ、社会的価値の創出を重視

  • SKグループ、社会的価値の創出を重視

    社会的価値の創出に取り組むと表明した崔泰源SKグループ会長

 SKグループが社会的価値の創出に力を入れている。崔泰源(チェ・テウォン)会長は、上海の復旦大学で開かれた「上海フォーラム」で「企業は今後、財務的価値だけでなく、社会的価値の創出のためにも努力すべきだ。そうしてこそ社会と共存できる」と強調した。すでにSKハイニックスやSKテレコムなど主要系列社は今年3月の株主総会で定款に「社会的価値創出を通じて社会とともに成長する」と明記するなど社会的価値を経営目標に掲げており、今後の実践に関心が集まっている。

 上海フォーラムは、SKグループが設立した奨学財団「韓国高等教育財団」が復旦大学と2005年から共催し、今年で12回目。今回のテーマは「アジアと世界:新しいエンジン、新しい構造、新しい秩序」。崔会長は韓国高等教育財団理事長の立場で、毎年このフォーラムに出席している。

 崔会長は開会挨拶で、「欧米はもとより、アジア主要諸国が過去のような高度成長を続けることは難しい。今は高度成長期に見過ごしてきた様々な問題を解決することが重要になった」と指摘。「これまで企業の関心は財務的価値だったが、今や社会問題の解決にどれだけ貢献したかという社会的価値に重点を移さなければならない。SKも単純な社会貢献を超え、社会的価値を創出するのに集中している」と語った。

 このような発言は、弱者に対する支援強化を打ち出している文在寅新政権が進める非正規職転換の先頭に立つとの意思を反映したものと受け止められている。実際、通信サービス事業体のSKブロードバンドは、民間企業で一番早く下請け企業の職員5200人を正規職に転換した。


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