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2017/07/21

<韓国経済>韓国自動車業界が三重苦

  • 韓国自動車業界が三重苦

    現代自動車の蔚山工場

 韓国自動車業界がかつてない苦戦に見舞われている。内需低迷に加え、上半期(1~6月)の輸出が過去8年で最低となり、生産台数も7年ぶりの低水準となった。さらに労組のスト圧力が強まるなど三重苦の状態だ。特に、現代自動車は中国によるTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)報復も重なり、上半期の販売台数が前年同期比8・2%減少した。起亜自も9・4%の大幅減だ。新車発売や市場多角化などで反転攻勢に出ているが、前途は多難な実情だ。

 韓国自動車産協会によると、韓国製自動車の輸出は上半期に132万5000台を記録、2009年の94万台以来の低水準にとどまった。15年上半期にマイナスに転じてから3年連続のマイナスだ。

 14年から回復していた内需もマイナスに陥った。上半期の国内販売は78万5000台で前年比4%減少した。

 輸出と国内販売の減少で、国内での生産台数は1・5%減の216万2000台にとどまった。これは10年上半期(210万台)以降で最も少ない台数だ。これにより、中国や米国、欧州でのシェアも低下している。

 韓国銀行によると、上半期の製造業全体の売上高増加率は9・3%だが、運送部門の増加率はマイナス3・6%で、財務安定性や収益性に関する指標も悪化した。


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