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2018/03/30

<韓国経済>サムスン創業80年、社会と共生する100年企業めざす

  • サムスン創業80年、社会と共生する100年企業めざす

    サムスン電子株式総会

 サムスングループは、22日に創業80周年を迎えたが、特別な記念式を行わずに社内放送で「サムスン80年史」を記録したドキュメンタリー映像を放映することで記念行事に代えた。サムスンは社内外の厳しい環境の突破口として「社会との共生」を選択。映像では「社会とともに呼吸し、世の中と共存する100年企業」になることを宣言した。

 サムスン電子をはじめ全系列社に放映された7分間の80周年記念映像は、①挑戦の道「開拓の歩みを踏み出す」②超一流の道「世界に向かって飛翔する」③未来の道「100年サムスンを準備する」の3つのテーマで構成。過去の悪戦苦闘で勝ち取った成果を振り返り、今後「新たな価値を込めて製品を作り、信頼されるブランドに成長する道を歩いて行かなければならない」と強調した。

 各界の専門家からも意見が寄せられ、ハーバード大学のタルン・カナ経営大学院教授は、「シリコンバレーや他の企業の方向性を単に模倣することは禁物だ」と助言。ダートマス大のケビン・ケラー経営学科教授は「人々の生活をより良くすることが重要だ」と語った。

 現在のサムスングループの現状は、中核企業のサムスン電子が最高の業績をあげているが、李健熙(イ・ゴニ)会長は病床にあり、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は朴槿惠前政権で起こった国政介入事件で贈賄罪などに問われ、執行猶予付き判決を受けて釈放されたばかりだ(現在は欧州出張中)。盛大に記念日を祝う状況にないというのが同社の説明だ。


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