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2019/01/25

<韓国経済>大林産業、サウジに初の石油化学工場建設

  • 大林産業、サウジに初の石油化学工場建設

    大林がサウジのアラムコ、フランスのトタルとポリブテン工場建設投資のための了解覚書を締結

 大林産業が初めて石油化学分野の海外投資に乗り出した。対象国はサウジアラビアで、高付加価値な石油化学製品に欠かせない原料であるポリブテン工場を建設する。この工場が稼働を開始すれば、大林産業は世界市場で35%以上のシェアを確保し、世界一のポリブテン企業になる。

 ポリブテンは、潤滑油添加剤や燃料清浄剤、接着剤など多様な石油化学製品に使われる化合物。特に、高反応性ポリブテンは、潤滑油製造工程を単純化させることができ、塩素成分がないので環境に優しい。

 大林産業は、サウジアラビアの国営石油会社のサウジアラムコとフランスのエネルギー企業のトタルが進めている11兆㌆規模の石油化学団地事業に参加。ポリブテン工場建設投資のための了解覚書を締結済みだ。サウジアラビアに建設するポリブテン工場の年産規模は8万㌧。サウジ東部のジュベイル産業団地に2022年に着工し、24年から稼働する計画だ。

 大手ゼネコンの大林産業は、1993年からポリブテン生産を開始した。当時、韓国石油化学企業の多くがナフサ(石油化学製品の原料)を分解し、付加価値が低い製品を生産した。


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