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2019/02/01

<韓国経済>現代自・起亜自、今年は新車攻勢で業績回復へ

  • 現代自・起亜自、今年は新車攻勢で業績回復へ

 現代自動車と系列の起亜自動車の業績が悪化している。売上高は小幅ながら上昇を続けているが、営業利益が継続的に減少し、昨年は両社合計で4兆㌆を下回った。数年前は10兆㌆を超えていただけに衝撃的だ。2017年はTHAAD(高高度防衛ミサイル)の韓国配置による中国市場での販売急減の影響が大きかったが、昨年は米中貿易摩擦の影響で両市場での販売不振となり、ウォン高まで加わり収益性が悪化した。今年は新車販売攻勢などで業績回復を図る計画だ。

 現代自動車が発表した昨年の営業利益は前年比47・1%減の2兆4222億㌆にとどまった。10年に国際会計基準(IFRS)を導入して以降で最低となった。売上高は97兆2516億㌆で、0・9%増。

 現代自動車の営業利益は11~13年には8兆㌆を超えていた。17年に4兆㌆を下回り、昨年はさらに2兆㌆台に落ち込んだ。収益性の指標である営業利益率は11年の10・3%から2・5%に急低下した。2220万㌆の「ソナタ」1台販売して得る儲けは55万㌆に過ぎない計算だ。

 同社関係者は「米中貿易摩擦や急激な為替、ウォン高の影響が大きかった。競争力向上のための投資コストの増加なども原価率の上昇につながり、収益性が低下した」と説明した。特に、中国での販売は16年の114万台から17年に78万5000台に急減し、昨年は微増の79万台にとどまった。


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