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2002/11/15

<在日社会>熱戦続く済州国体 女子ハーフマラソンで韓国新

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    女子ハーフマラソンで韓国新記録を出し優勝したペ・ヘジン

 第83回全国体育大会が9日に始まり、今日15日まで済州道で熱戦が繰り広げられている。今大会は陸上、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど38の正式種目と2つの示範種目(ソフトボール、トライアスロン)、合わせて40種目で854の金メダルをめぐって繰り広げられ、16の都市・道と13の海外同胞選手団など2万2176人(役員5033人、選手1万7143人)が参加する歴代最大規模の大会だ。

 今回の全国体育大会には釜山アジア大会のスターが多く出場している。水泳男子自由形50㍍金メダリストの金村癲奮・鎧圈砲搬邉綯忙劵瀬屮襯考ゾー圓離罅Ε好鵐潺鵝並芬校圈法⊇・匳斉サ70㌔級で銀メダリストのぺ・ウンヒェ(京畿道)と女子バドミントンダブルス混合2冠王の羅景民(ソウル市)などだ。

 海外同胞部門では在日韓国人が5年連続の優勝を目指し、水泳、射撃、フェンシング、体操、トライアスロン、柔道、テコンドー、剣道、野球、テニス、ボーリング、ゴルフで奮闘している。在日韓国人は147人(顧問40人を含む)が出場。金洪斤選手団長(民団神奈川本部前団長、現常任顧問)は「5連覇目指して、精一杯闘う」と抱負を話している。

 10日行われた女子重量挙げ63㌔級に出場した金ミギョンは、スナッチで95㌔をあげ、韓国記録(93・5㌔)を1・5㌔更新した。さらに金はクリーン&ジャークで117・5㌔を上げ、合計212・5㌔を記録、自己の持つ韓国記録(207・5㌔)を5㌔以上も更新して堂々と優勝した。チェ・ミョンシクは女子53㌔級でスナッチ(75㌔)、クリーン&ジャーク(100㌔)、を挙げ、1997年大会以来、6回連続3冠王を手にした。

 12日の女子ハーフマラソン(21・0975㌔)ではぺ・ヘジン(ソウル市)が、今年2月にチャン・ジンスク(京畿道庁)の作った記録1時間12分15秒を2秒短縮する、1時間12分13秒で優勝した。ぺは、10日に行われた女子1万㍍でも33分24秒で優勝を飾っている。ペ選手は「次はマラソンで韓国記録に挑戦したい」と語った。

 また同日行われた陸上フィールド競技の槍投げに釜山代表として出場したホ・フィソンは、3歳のときに干草を切る機械に右手を挟まれ、手首から先がない。しかし熱心に練習に励み、1999年の全国種目別陸上選手権大会で3位、2000年の全国大学選手権大会では優勝している。今大会は69・06㍍と自己の持つベスト記録72・28㍍には遠く及ばず6位入賞にとどまった。