ここから本文です

2003/05/16

<在日社会>SARSに負けず韓日交流を

  • zainichi_030516.jpg

    韓国の石仏写真展も開かれる(釈迦如来立像破損仏・慶州国立博物館)

 2002年韓日国民交流年、サッカーのワールドカップ韓日共催大会の成功で韓日の文化交流、人的交流が活発化した流れを定着させようと、各地で韓国文化を紹介するイベントが予定。在日韓国人の舞踊家などが開催に協力している。一方、スポーツ大会は新型肺炎SARSの影響で中止・延期が相次いでいる。

 この5月で24周年を迎える駐日韓国大使館韓国文化院はと韓国観光公社が主催する「韓国文化観光週間(コリアウィーク)」は27日から30日までの4日間、広島市内の国際会議場、ホテル、映画館などを利用して行われる。中国地方の中心都市である広島市でイベントを開催することにより、中国地方での訪韓ブームを盛り上げる企画だ。

 期間中は韓国への観光説明会、『ラスト・プレゼント』などを上映する韓国映画祭、韓国料理研究家を大阪から招いての韓国料理講座、文化観光の夕べなどを開催し、韓国の魅力をアピールする。韓国の人気ミュージカル「ナンタ」の特別公演も予定されている。

 駐広島韓国総領事館が全面支援しており、「SARSに負けずに中国地方から韓国に訪れる人を一人でも多く増やしたい。韓国の楽しさを伝える」と張り切っている。

 東京では駐日韓国大使館韓国文化院が、日本の映画配給会社の韓国映画買い付けを促進するために2年前から始めた「コリアン・シネマ・ウィーク」を、今年も19日から22日まで東京・千代田区の科学技術館サイエンスホールで開催する。『チャンピオン』『オセアム』など最新映画4作品を上映する。

 また韓国の伝統芸能や伝統楽器の演奏を紹介する「韓国伝統芸能の夕べ 千年の響き」を23日午後7時から、東京・南麻布の韓国文化院大ホールで行う。在日の鄭明子芸術団が出演し、サムルノリ、サルプリ舞、五面太鼓、長鼓舞などを披露する。

 韓国の仏像や自然風物の写真を長年撮り続けてきた写真家の小阪泰子さんと、仏教芸術の分野で活躍する宋光武さんの絵を展示する「韓国に向き合う二人-小阪泰子・宋光武 韓日文化交流展」は、5月27日から6月4日まで展示される。

 韓国文化院は2006年オープンに向けて韓国文化センターの建設を進めており、「日本での韓国文化への関心を、一段高い次元に引き上げたい。最新設備の文化センターがオープンしたら、関心はさらに盛り上がるだろう」と説明する。