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2004/07/02

<在日社会>在日信組各地で総代会・生き残りへ背水の陣

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    あすか信組第38期通常総代会(同信組本店)

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    近畿産業信組第51期通常総代会(京都市内ホテル)

 在日韓国人信用組合協会(韓信協)傘下の信用組合の総代会が、各地で行われている。ペイオフ全面解禁を来年に控え、体質改善に取り組む信組が目立っている。

 ペイオフ全面解禁が迫り、金融庁の指導もこれまでにない厳しさで行われており、日本の金融機関は生き残り策に必至だ。各総代会では財務体質強化に向けた報告がなされた。あすなろ信組は経営委員会を新たに発足するとともに、3支店を閉鎖し7月から6店舗体制で運営。横浜商銀も出資金の積み増しと同時に4支店閉鎖と人員削減を実施、同時に不良資産を早期処理した。愛知商銀も約20億円の不良債権を処理している。しかし、遊技業、焼肉業などの同胞企業の景気回復が遅れる中、在日金融機関の経営改善は、まだまだ不十分との指摘がある。特に経営のクリーン化は早急な課題だ。

 あすか信組は5月、鄭圭泰理事長(当時)が不正融資の責任をとって辞任した。6月には近畿産業信組が旧態以前の情実融資、ワンマン経営を行っていたことで業務改善命令を出された。近畿信組の総代会ではそれについて討議がなかったが、理事会では話が出たもようで、一部経営陣の入れ替えもありそうだ。残された時間は少ない。体質改善には努力が必要だ。

 あすか信組(李永植理事長)の第38期通常総代会は25日、東京・新宿の同信組本店で開かれた。 

 決算預金高は1428億7400万円(前年比238億300万円増)、貸出金937億6900万円(前年比146億1800万円増)出資金42億700万円(前年比3200万円増)で、業務純益1億8700万円。

 経常損失は31億2200万円だが、旧東京商銀から譲り受けたBCCI債権の返還金17億4200万円が入り当期純損失は12億2100万円、前期繰越金があったため当期未処分剰余金は1億5431万円となった自己資本比率(BIS)は7・46%。

 あすなろ信組の第29期通常総代会は26日、長野市内のホテルで開かれた。理事21人以上25人以内の定款を15人以上21人以内に変更。陳東徹会長ら理事6人(うち常勤3人)が退任し、新理事に陳賢得、呉公運氏の両氏を選出。続く理事会で会長に鄭進、副会長に呉公太、金一雄、理事長に尹昌旭の各氏を選出。新しく経営委員会を発足。

 決算預金高は356億300万円(前年比15億1200万円増)、貸出金298億2500万円(前年比10億5600万円減)、出資金17億9972万円(前年比10億円増)次期繰越損失金は4億5415万円。長野、桐生、上越の3支店を閉鎖して6店舗体制。

 横浜商銀信用組合(洪采植理事長)の第43期通常総代会は25日、同本店で開かれた。3月末の預金高1035億円(前年同期比3・1%増)貸出金772億円(同11・5%減)で、業務利益は同62%増の12億7000万円、自己資本比率は5・23%となった。
 洪理事長は、「昨年末、4支店の閉鎖と人員削減に取り組んだ。不良債権処理で業務内容は改善された。今季は絶対黒字にする」とあいさつ。
 
 近畿産業信用組合(兪奉植会長、八田富夫理事長、本店・大阪市)は6月28日、京都市の全日空ホテルで「第51期通常総代会」を開催した。

 金融庁から業務改善命令を受けた直後とあって注目されたが、総代からの質疑はなかった。業績は3月末で預金5222億円、貸金2845億円、純益45億5000万円、配当2%を達成した。理事に再任された青木会長は「謙虚に受け止め、法令違反がないようにする」と表明した。