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2005/04/29

<在日社会>婦人会中央会長に夫順末氏

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    プー・スンマル 1938年済州道生まれ。小学校で教職を勤め、結婚を契機に渡日。在日韓国婦人会の東京・荒川支部会長、東京本部会長などを経て99年から2002年まで中央本部会長。今回は2度目の就任となる。

 在日韓国婦人会中央本部(金定子会長)は27日、第22回定期中央大会を開催。任期満了に伴う会長選挙が行われ、夫順末氏が朴善岳氏を159票対123票で破って、新会長に選出された。

 会長選挙には朴善岳(婦人会中央副会長・滋賀在住)、夫順末(婦人会中央常任顧問・東京在住)、余玉善(婦人会中央副会長・大阪在住)の3氏が立候補した。余玉善氏が途中で棄権したため、朴善岳氏と夫順末氏の一騎打ちとなっていた。

 大会の所信表明では朴氏が「顔の見える婦人会、情報発信できる婦人会を作る。ホームページも立ち上げる」と訴え、夫氏は「組織の活性化に努力する。みなさんの代表として精一杯働く」と強調した。

 開票の結果、夫氏159票、朴氏123票、無効2で夫氏が新会長に選出された。副会長は康仁順・前東京本部会長と余玉善氏の就任が決まった。監査は鄭春子氏ら3人が決定した。

 選挙前に行われた第22回定期中央大会では2004年度活動総括として、老人ホーム建設資金を集めるためのムクゲファミリー運動を積極的に推進、2004年度全国大研修会が全国7カ所で行われ約2500人が参加、本国産業視察を10月に実施したことなどが報告された。

 2005年度活動方針として、ムクゲファミリー継続推進、老人ホーム建設、高齢者福祉事業、地方参政権獲得運動、世界韓民族女性ネットワーク促進などが確認された。
 
◇「地域社会に貢献する」◇ 夫順末新会長

 若い世代を育てることは何よりも大切だ。子どもや孫の世代が日本の地域社会に貢献し、日本人に尊敬される婦人会となるために、次世代の教育に力を入れたい。

 婦人会が心を一つにして歩み、民団の活動にも刺激を与えるような組織にしたい。みなさんの支援をお願いしたい。