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2011/05/27

<在日社会>関西圏の在日団体・大阪で被災者支援公演

  • 関西圏の在日団体・大阪で被災者支援公演

    大阪城公園で行われたチャリティーハンマダン

 東日本大震災被災者への支援が韓日中首脳会談でも話し合われるなど、支援活動は国際的な広がりを見せている。大阪では22日、在日団体が「チャリティーハンマダン」を開催し、義援金活動などを行った。

 東日本大震災支援チャリティーハンマダン・大阪「がんばろう日本」(実行委員会主催)は22日、大阪城公園・太陽の広場で開かれた。民団大阪本部と関西韓人会が中心になり企画された催しで、ハンマダンとは“ひとつの広場”の意味。参加者がひとつになって被災者を支援する趣旨で名付けられた。

 韓国の伝統舞踊、国楽や人気歌手ソル・ウンド、チェ・ジニ、K‐POPアイドル4minute、SHINee、Secretなどが公演し、約2万人の観客で大盛況となった。会場では義援金が募られ、後日被災地に伝達される。

 実行委員会関係者は、「韓国人と日本人、在日が心を一つに被災者を支援していきたい」と話した。

 ソウル市立倉洞高校の生徒たちは、校内で集めた東日本大震災被災者への義援金6万7400円を、滋賀県長浜市の雨森芳洲庵の平井茂彦館長の元に届けた。同校生徒39人は昨年8月、「芳洲の里韓国高校生ホームステイ交流事業」で来日し、長浜、米原市内の14世帯にホームステイした。また県立伊香高校を訪れて日本の高校生と交流していた。義援金は長浜市を通して被災地に伝達される。

 宗派を超えた韓国と日本の僧侶による「東日本大地震犠牲者慰霊祭」が23日、神奈川県鎌倉市の光明寺で営まれた。

 韓日仏教文化交流協議会と日韓仏教交流協議会などが協力して開催したもので、韓国からは七つの宗派の代表ら36人が、義援金1000万円を持って法要に出席した。日本側は五つの宗派の僧侶ら40数人が参加、一緒に祈りをささげた。
 
 フィギュアスケートの金妍兒選手が、4月にモスクワで行われたフィギュアスケート世界選手権の獲得賞金約220万円を寄付したことに対し、猪谷千春・国際オリンピック委員会(IOC)委員が、2018年冬季五輪招致プレゼンテーションで、江原道・平昌をアピールするためスイス・ローザンヌを訪問した金選手に会い、「義援金が日本国民に大きな力になった」と、感謝の言葉を述べた。