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2011/09/23

<在日社会>世界の仲間と歌おう、第1回国際紅白歌合戦・歌で国際交流を

  • 世界の仲間と歌おう、第1回国際紅白歌合戦・歌で国際交流を①

    在日外国人らと肩を組んで「ウィー・アー・ザ・ワールド」を歌う溝畑宏・観光庁長官(右から5人目)

  • 世界の仲間と歌おう、第1回国際紅白歌合戦・歌で国際交流を②
  • 世界の仲間と歌おう、第1回国際紅白歌合戦・歌で国際交流を③
  • 世界の仲間と歌おう、第1回国際紅白歌合戦・歌で国際交流を④
  • 世界の仲間と歌おう、第1回国際紅白歌合戦・歌で国際交流を⑤

 外国人が日本語で、日本人が外国語で歌うことで、国際交流と相互理解を図る「世界の仲間と歌おう 第1回国際紅白歌合戦」が19日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた。さまざまな国の青年達が、多文化共生を願って歌声を響かせ、会場から大きな拍手を浴びた。また溝畑宏・観光庁長官が特別出演してイベントを盛り上げた。

 同イベントは異文化理解促進とともに、さまざまな外国人留学生や在日外国人らが、東日本大震災からの復興に取り組む日本に連帯しようと企画されたもので約300人が参加した。

 国際交流、ボランティア活動などに取り組む学生や市民団体、それに外国人向けホテルや日本語学校などが集まって実行委員会を構成し、観光庁などが後援して実現した。

 歌合戦には、同じ日本語学校で学ぶ韓国人と中国人の男性チーム、インドネシアから日本の看護士国家試験を受験して見事合格したフェルナンデスさん、日本人とコンゴ人の間に生まれて現在は川崎で暮らす女子高生の大宰鶴恵さんらが参加した。

 また日本からは、英語で観光ボランティアを行う駒沢大学3年生の谷岡理絵さんらが出場して英語の歌を披露するなど、十数組が紅白に分かれて見事な歌声を披露した。

 さらに審査員を務めた溝畑宏・観光庁長官も、特別出演して「ウィ・アー・ザ・ワールド」を歌うと、会場は大きな盛り上がりを見せた。

 溝畑長官は、「東日本大震災で日本は大きなダメージを受けたが、世界中の人たちがサポートしてくれた。日本で生活する多くの外国人が日本を愛してくれること、そして復興を支援してくれていることに感謝したい。日本が頑張っていることを世界に発信していきたい」とあいさつした。

 会場では他にも、市民団体「ふくしま国際メディア村」による被災者支援活動の紹介や、中国・朝鮮族舞踊団による民族舞踊、中国の80年代の歌姫、金京子さんの歌などが披露された。

 歌合戦は紅組が優勝し、最後に出演者全員で「世界でひとつだけの花」を合唱して閉会した。来年、第2回目が行われる。